競馬の騎手である藤田菜七子さんが調整ルームにてスマホを使用し、日本中央競馬会施行規程第148条第2項により裁定委員会に送付するとともに同条第4項により10月の11日より騎手として馬に乗ることが禁止されます。そして藤田さんは引退を発表しました。
結構大きなニュースになっているので、競馬にあまり詳しくなくても知った人は多いのではないでしょうか。ただ同時に疑問に思った人も多いハズ
何がダメなの?
学校などでもスマホ禁止と言われることは多いのですが、先生に取り上げられる事はあっても停学レベルになることは少ないです。つまり騎手で騎乗禁止ということは謹慎ということなのでそこまでのことなのかは疑問ですよね。
最近は若手の騎手が何人も調整ルーム内でのスマホ利用で処分を受けています。もちろん「使っていないと」と嘘をついたのは問題ですが、スマホ使用そのものはなぜダメなのでしょう。今回は藤田菜七子さんがどんな人なのかと、日本競馬協会であるJRAの規定とともになんでスマホを使用してはダメなのかを説明していきます。
藤田菜七子さんのwiki風プロフィール
それでは最初に藤田菜七子さんがどんな人なのか見てみましょう。
小学生6年生で騎手になりたいとテレビを見て思い、中学卒業後に競馬学校に入学。2016年に騎手免許を取り、騎手となりました。女性騎手として注目を浴びており、2016年36戦目で初勝利し、競馬界を盛り上げたことを評価されました。2019年のスウェーデンでの「ウィメンジョッキーズワールドカップ」で優勝したり
- 女性騎手としてJRA史上初の競馬場年間リーディングジョッキー
- 女性騎手として史上初となるJRA通算100勝
- デビュー8年目にしてJRA全10場での騎乗達成
などかなりの優秀な女性騎手です。
調整ルームとは?なぜスマートフォンを使ってはダメか
スマホを使ってはダメな調整ルームとは一体何なのでしょうか。それは
レース前日21時までに入り、アスリートのコンディションを整える場所
です。調整ルームといえど1室だけではなく
- 居室
- 食堂
- 娯楽室
- サウナ付き浴室
などがあり、狭い部屋に閉じ込められるわけではありません。この調整ルームはトレーニングセンターと競馬場にあり、基本的に調教を担当する馬がいる場合はトレセンの調整ルームへ、ない場合は競馬場の調整ルームに入ることになります。
なぜスマホ禁止なのか
ではなぜ調整ルームではスマホ禁止なのかというと、鋭い方はピンと来ていると思いますが、
不正を防ぐため
です。馬の状態や騎手の状態はレースに非常に関係のある要素で、それを知れるだけでレース展開を読めることもあります。つまりはレースの公正を期すために情報が漏れる恐れのあるスマートフォンは持ち込みが禁止されています。
ただ固定電話はルームにあるそうなのでおそらくはSNSでの拡散防止目的なのではと思います。情報漏洩は競馬への信用に関わる問題なので、今後さらに強化されていくと思います。
このニュースを見た人の反応
スマホ持ち込み禁止について他の人はどう思っているのでしょうか。
まとめ
競馬ファンの方はスマホを使っていたことに関しては相当呆れているようです。一般人からするとスマホくらいで処分厳しすぎない?と思うのですが、競馬ファンとそうでない人との間にかなり意見の相違があります。
最近若手の騎手の調整ルームでのスマホ使用が問題となっており、これは調整ルームや競馬業界そのもので電波が入らないようにするとか、金属探知機を空港のようにつけるとかも必要になっていくのではないでしょうか。ちなみにスマホ持ち込みを緩和する気はJRAにはないそうです。