Mrs. GREEN APPLEさんの新曲「コロンブス」のMVが公開から大炎上し、公開停止されました。一体何があったのでしょうか。
今回はそんなMrs.GREEN APPLEさんのMVが公開停止になった理由をわかりやすく説明していきます。
Mrs.GREEN APPLEとは
Mrs.GREEN APPLEとは人気のロックバンドです。プロフィールをまとめました。
彼らの人気曲にはケ・セラ・セラやナハトムジークなどがあります。
新曲「コロンブス」のMVの問題点とは
新曲コロンブスはMVが公開され大炎上しました。ただ実は曲名の「コロンブス」にも問題がありました。その問題点とは
という近年のコロンブスに対する評価です。
またここ数十年アメリカ先住民の団体がアメリカを発見したのは元々の先住民だろ!と声を上げたことにより、コロンブスの歴史でのそれらの行いを学校でもしっかりと教えられるようになり、アメリカの祝日「コロンブス・デー」もアメリカの様々な都市で「先住民の日」という名前に変わっています。またコロンブスの銅像なども撤去が続いています。
つまりコロンブスがコロニアリズム(植民地主義)という、国外領域を植民地化して支配することを正当化する考えの象徴のようなものとなってしまったということです。
そのコロンブスを曲名にしてしまった上にMVには以下のような表現が含まれていました。
というものです。これの何が問題かと言うと、
類人猿=アメリカ原住民
ということが、コロンブスがいることでほぼ明確になってしまうということです。
つまり類人猿に人力車を引かせるというのは奴隷に車を引かせる、類人猿に楽器の演奏を教えているシーンは原住民に文明を強要し、敬礼させるというのは服従を連想させてしまいます。それが「差別だ」となり炎上してしまいました。
メンバーの対応
大森さんは
「コロンブス」のMusic Videoを制作するにあたり、
・年代別の歴史上の人物
・類人猿
・ホームパーティー
・楽しげなMV
という主なキーワードを、初期構想として提案しました。
類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが、類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました。
しかしながら、意図とは異なる伝わり方もするかもしれないと思い、スタッフと確認し合い、事前に特殊メイクのニュアンス、衣装、演じ方のフォロー、監修をしていたつもりではおりましたが、そもそもの大きな題材として不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます。
引用元:公式HPより
と自体を重く受け止めたうえで、ミュージックビデオを公開停止し、すぐに謝罪文を発表しました。類人猿もアメリカ原住民ではなく、人類の祖先が進化して文明を築いていくような表現にしたかったと話しています。
それがちょうど歴史の悲劇に重なる結果となってしまったわけです。またMrs.GREEN APPLEは世界的にもファンを持つバンドということで、アメリカ原住民の方も目につくことがあるでしょう。そういった配慮が欠けてしまったMVとなってしまったわけです。
コロンブスのMVに対するファンの反応
これについてのファンの反応をまとめました。まずは擁護の意見
擁護派の意見
厳しい意見
まとめ
もちろんMrs.GREEN APPLEは素晴らしいバンドです。名曲もたくさんあり、励まされた人は無数にいます。とはいえ今回は歴史的背景を少し知らなすぎたかなという印象がありました。
正直日本で生まれて、育ったらコロンブスは遠い過去の外国の人で、教科書で名前を見るくらいの印象です。とはいえMrs.GREEN APPLEほどの影響力のあるバンドが、曲名にする人物やその歴史について何も調べずに世間に公開してしまったというのが問題だったということになります。
ただこの曲はコカ・コーラのキャンペーン曲としても決まっており、MVも先に見ているのでは?OKサインが出たのか?と思いましたが、コカ・コーラの声明などは見つられませんでした。